中学校教員の職がブラックと言われることが少なくありません。
なんか、若い今ならまだ我慢できるんですけど。。。
まあ、そうね、家族がいるとね、きついよね!
本記事では、教員の労働環境がなぜブラックとされるのか、その原因と対処法について元教員の視点から徹底解説します。
長時間の労働、部活動や生徒指導の負担、そして残業代が支給されないといった問題点を深く掘り下げ、教員としての生活を送る上での現実的なアドバイスを提供します。
また、なぜ多くの教員が厳しい労働環境にも関わらず職を辞めないのかについても考察し、教員が直面する困難に光を当てますのでぜひ最後までご覧ください。
この記事はこんな方におすすめ
・ひよっこのみなさま
・教員の仕事がキツイ
教員がブラックだと感じたら他業種と比較すればわかる
教員という職業がブラックかどうかを判断するには、他の仕事と比較することが重要です。
教員しか経験していない場合、その仕事の厳しさを正確に評価することが難しくなります。
これは、例えば海外旅行をしたことがない人が、自国の生活がどの程度快適かを評価するのが難しいのと同じです。
他の国を経験してみなければ、自国の良さや問題点が見えてこないのです。
しかし、実際に仕事を変えることは大きな決断です。
そこで、転職活動を軽い気持ちで始めてみることをおすすめします。
転職活動を通じて、様々な業種の仕事内容や労働環境を知ることで、自分の職業に対する理解を深めることができます。
この過程で、「他業種の方が魅力的だ」と感じれば転職を検討することができますし、「やはり教員の仕事が自分に合っている」と思えば、現職を続ける選択もあります。
転職エージェントの利用がおすすめ
転職エージェントの利用は、専門家からのアドバイスや多様な業種の情報を得るための良い方法です。
これにより、教員以外の仕事の可能性を探り、自分にとって最適なキャリアの選択肢を検討することができます。
教員がブラックだと感じた場合、他業種と比較することで、自分の仕事に対する新たな理解を得ることが重要です。
その結果として、教員の仕事の価値を再評価することもあれば、新しいキャリアへの道を見つけることもあるでしょう。
何より大切なのは、自身のキャリアについて深く考え、適切な判断を下すことです。
中学校教員がブラックな理由5選
中学校教諭がブラックとされる理由は多岐に渡りますが、特に重要な5つのポイントを紹介します。
部活動の負担が大きい
中学校教諭にとって、部活動は大きな負担です。
朝練習、放課後練習、休日の練習など、部活動には多大な時間が必要とされます。
特に、自分が経験のないスポーツの顧問になると、準備や研究に更に時間がかかります。
そのため、個人の時間や家族との時間が犠牲になることも少なくありません。
生徒指導の難しさ
中学校では、生徒指導も特に大変です。
教育困難校の場合、その困難さは一層増します。
思春期の生徒の指導には高い専門性と忍耐力が求められ、時には保護者との複雑な対応も必要です。
このような環境は、教員に多大なストレスを与えることがあります。
長時間労働
中学校教諭の勤務時間は極めて長く、平均して1日12時間程度に及ぶことがあります。
これは、所定の勤務時間を大幅に超えるものであり、教員の働き方に大きなギャップがあることを示しています。
休憩時間の確保も難しく、教員の労働環境の厳しさを物語っています。
残業代が出ない
教員のブラックな環境を象徴するのが残業代の未払いです。
給特法により、教員には時間外勤務手当が支給されないことが多く、実際の労働量に見合わない報酬で働いている状況があります。
そのため、教員の職業の厳しさが一層際立っています。
保護者からのクレーム
保護者からのクレームも教員にとって大きな負担です。
理不尽な要求が多く、教育現場における保護者との関係は非常に繊細であり、教員にとっては大きなストレスの原因となっています。
民間企業と違い、保護者との関係を簡単に断ち切ることができないため、その対応は特に困難です。
これらの点から、中学校教諭がブラックとされる理由が理解できます。
これらの課題に対処し、教員の働きやすい環境を作ることが今後の大きな課題と言えるでしょう。
中学校の教員の一日のスケジュール
中学校の教員が一日にどのようなスケジュールで働いているのか、具体的な例を挙げてみましょう。
時間 | 活動内容 |
---|---|
7:00 | 出勤、部活朝練 |
8:30~15:30 | 授業・給食・清掃など |
16:00~17:30 | 部活 |
18:00~19:00 | 会議・打ち合わせ・研修など(全体の仕事) |
19:00~21:00 | 教材研究・提出物チェック・公務分掌・保護者対応など(個人の仕事) |
21:00 | 退勤 |
このスケジュールから分かるように、中学校教員は朝早くから夜遅くまで、多岐にわたる業務に従事しています。
特に部活動や会議、個人の業務での時間外労働が多く、これがブラック労働環境の一因となっています。
また、これらの長時間労働にも関わらず、残業代が支給されないのが一般的で、教員の労働環境の厳しさが浮き彫りになります。
このように、中学校教員の一日は、多忙でありながらも報酬に見合わない労働が求められることが多いのが現状です。
この厳しい労働環境を改善するための対策が求められています。
ブラックでも中学校教員を辞めない理由
中学校教員がブラックな労働環境にもかかわらず、なぜ辞めないのかについて、以下の理由が挙げられます。
社会的信用と安定性
教員は、社会的信用が高く、公務員としての安定した給与が得られることが大きな理由です。
教員の地位が低下しているとはいえ、依然として教員は信頼される職業であり、結婚などのライフイベントにおいてもポジティブに捉えられることが多いです。
以下の表は、民間と教員の平均年収の比較を示しています。
年代 | 民間の平均年収 | 教員の平均年収 |
---|---|---|
20代 | 348万円 | 298.4万円 – 514万円 |
30代 | 444万円 | 370.0万円 – 683万円 |
40代 | 510万円 | 479.0万円 – 782万円 |
50代 | 613万円 | 653.0万円 – 898万円 |
転職の時期の見極めが難しい
教員として働き始めてから1〜3年で辞める人は比較的多いですが、その後は辞めるタイミングが難しくなります。
家庭を持つとさらに辞める決断が困難になりがちです。
教員を続けるか否かの決断をするのが難しくなるため、多くの教員が職を続けることになります。
民間での働く力を疑問視
教員は民間での働く力を過小評価することがあります。
しかし、実際には教員のスキルや経験は民間でも十分に通用するのです。
偏差値が高い教員が多く、これは民間での成功確率を高める要因となり得ます。
これらの理由から、教員がブラックな労働環境であっても、職を辞めることが難しい状況にあることが理解できます。
社会的信用や給与の安定性、転職の難しさなどが、教員を続ける大きな理由となっています。
まとめ
以上で、教員の労働環境がなぜブラックとされるのか、その原因と対処法について元教員の視点から徹底解説してきました。
なんか、ちょっと考えないとなー!
生徒も大事だけど、自分の人生だからね!
中学校教員の労働環境は多くの課題を抱えており、それにも関わらず多くの教員が職を辞めない理由は複雑です。
社会的な信用や給与の安定性、転職の難しさなどが、教員として続ける大きな動機となっていることが分かりました。
しかし、これらの理由が教員のブラックな労働環境を正当化するものではありません。
教員としてのキャリアを続けるか、新たな道を探るかは個々の状況により異なりますが、どの選択をするにしても、自身の健康や幸福を最優先に考えることが重要です。
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