主幹教諭は、2007年に改正された学校教育法によって設けられ、任意に設置できる役職です。
最近は自ら主幹教諭から降格する人もいるみたいですよね!
まあ、それだけ大変ではあるからね!
主幹教諭には、複雑化、多様化する学校のニーズに応えるため、学校運営を支えていくことが期待されています。
今回は、主幹教諭について学校の中での役割と給与の変化を徹底的に解説していきます。
この記事はこんな方におすすめ
・ひよっこのみなさま
・主幹教諭を目指している
主幹教諭とは?
主幹教諭は、校長などの指示に従って、学校全体のマネジメントや管理事務業務を担う役職です。
学校教育法では、「主幹教諭は、校長(副校長を置く小学校にあっては、校長及び副校長)及び教頭を助け、命を受けて校務の一部を整理し、並びに児童の教育をつかさどる」とされています。
幼稚園、小学校、中学校、高等学校は、様々な課題に対し迅速に対応するために、主幹教諭を設置することができます。
主幹教諭になるには、選考試験を受け、「都道府県・指定都市教育委員会」に任命されることが必要です。
そのため、主幹教諭は校長や教頭と同じ管理職のひとつで、学校を異動しても身分は変わりません。
主任などは、市町村教育委員会や校長が任命するため、学校を異動する場合は、新たに任命を受けることが必要です。
主幹教諭の役割
主幹教諭には、3つの大きな役割があります。
学校運営の補佐
校長、副校長、教頭の指示のもと、学校運営の補佐をします。
担当校務の調整
校務の整理や会議などをおこない、管理職と教職員とのパイプ役になることで校内のコミュニケーションを円滑にするなど、調整的な役割を担います。
一般教諭に対する指導・監督
主任教諭などをリードし、指導、助言をおこない、管理職として課題解決などに率先して取り組むことが求められます。
主幹教諭と教務主任の違い
教育現場で働く多くの教員が疑問に思うかもしれない、教務主任と主幹教諭の違いについて解説します。
職種としては似たような仕事をしているように思えますが、職責、権限、そして待遇においていくつかの違いがあります。
補佐の役割:誰の指揮を受けるか
教務主任は主に「校長の監督」の下で職務を遂行します。
一方で、主幹教諭は校長だけでなく、副校長や教頭も補佐します。
言い換えれば、主幹教諭の補佐の範囲は広いといえるでしょう。
連絡調整の役割:校務の整理も担当
両職種ともに連絡調整は必須の職務内容ですが、主幹教諭にはさらなる責任があります。
主幹教諭は、校長、副校長、教頭からの指示に基づき、校務の一部も整理します。
会議や打ち合わせの準備もその範疇に含まれるため、単なる連絡調整以上の業務が求められますよ。
指導・助言のしやすさ:立場が違う
教務主任も指導や助言の役割がありますが、同僚教員に対する指導はやりにくいとされています。
一方、主幹教諭は法的にも上司とされているため、指導や助言が行いやすい環境が整っています。
給与と権限:主幹教諭の方が高い
主任は特別な給料表上の級が設けられていない「充当職」です。
しかし、主幹教諭には新しい給料級が設定され、更に教諭や主任に対する職務命令の権限もあります。
主幹教諭の給与
教員の給与は、各市町村の出す「等級」と「号給」で決められています。
等級は身分を表し、号給は等級を細分化したものと考えるとわかりやすいでしょう。
たとえば東京都の「等級」は、校長は6級、副校長は5級、主幹教諭は4級、主任教諭は3級、教諭は2級とされています。
東京都の令和3年4月1日の「教育職給料表」での4級と3級の差額は、「号給」が同じ1の場合で2万4千円です。
「号給」があがるとその差も少しずつ広がるので、主幹教諭になることで、今後の収入が増えることが期待できるでしょう。
実際に主幹教諭になった方々の声
中学校勤務の34歳男性
主幹教諭を目指したきっかけ
主幹教諭を目指したきっかけとしては、学校教育には様々な問題がありますが、子どもにとって最も切実な問題は、やはり「いじめ」の問題ではないでしょうか。
「いじめ」によって不登校になったり、最悪の場合は、死に至ったりすることもあるからです。
この、いじめの問題を解決すべく主幹教諭を目指しました。
主幹教諭になってよかったこと
主幹教諭になってよかったことについては、教員の給与は、各市町村の出す「等級」と「号給」で決められています。
等級は身分を表し、号給は等級を細分化したものと考えるとわかりやすいでしょう。
たとえば東京都の「等級」は、校長は6級、副校長は5級、主幹教諭は4級、主任教諭は3級、教諭は2級とされています。
東京都の令和3年4月1日の「教育職給料表」での4級と3級の差額は、「号給」が同じ1の場合で2万4千円です。
給与が上がったのが良かったことです。
主幹教諭になって大変だったこと
主幹教諭になって大変だったことについては、教頭と一般の教諭の間の立場です。
管理職ではありませんが、若手の教員の指導をしたり、まとめ役になったりする立場と考えればいいと思います。
学校の実務上の中心的な役割を果たす教員でもありますので、責任がかなり重くのしかかってくるのが、大変でした。
中学校勤務の32歳男性
主幹教諭を目指したきっかけ
私が主幹教諭を目指すきっかけは、教育に関する知識や技術を身につけ、子どもたちがより良い教育を受けられるようにしたいと考えたからです。
また、主幹教諭になることで、より多くの子どもたちや教師たちにアドバイスや支援を提供し、教育の質を高めることができると思い、この職種を目指すことにしました。
主幹教諭になってよかったこと
主幹教諭になってよかったことは、複数の学校で働けることで仕事の幅が広がり、教育現場での経験が増えた点です。
また、他の教員と協力して教育に関する問題解決や改善を行うことができ、自分自身のスキルアップにも繋がった点が挙げられます。
さらに、生徒たちや保護者からの信頼や感謝の言葉を頂けることは大変嬉しいです。
主幹教諭になって大変だったこと
主幹教諭になって大変だったことは、担当教員の支援や教育の改善案を提案することでありました。
時には意見が受け入れられず、ストレスを感じることがありました。
また、複数の学校に行き来するため、時間管理に苦労する場面もありました。
しかし、成果を出すことで認められる喜びを感じ、やりがいを持てる仕事となっています。
まとめ
以上で、主幹教諭についてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
主幹教諭は、学校運営のために必要な役職なんですね
さまざまな業務があるから大変だけど、やりがいもあるよ
主幹教諭は管理職のひとつです。
今後のキャリアアップに、主幹教諭を目指してみてはいかがでしょうか。
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