教員という職業は近年、多忙化が進み、人気が低下しているという現実があります。
公務員であるにも関わらず、採用試験の倍率が低下していることからも、その厳しさがうかがえます。
特に優秀な教員ほど、教育現場を去る傾向にあるのです。
私自身も、ライフワークバランスを求め、教員を辞めて民間企業に転職した経験があります。
ご自身のこと優秀だって言ってます?
そ、そんなつもりは全くないよ!
本記事では、優秀な教師がなぜ教育現場を去るのか、その理由を深く掘り下げて解説します。
この記事はこんな方におすすめ
・ひよっこのみなさま
・教員を辞めようと考えている
優秀な教師ほど辞めてしまう3つの理由
優秀な教師ほど辞めてしまう3つの理由を以下で解説します。
優秀な教員は転職が簡単
優秀な教員が教育現場を去る主要な理由の一つは、転職のしやすさにあります。
教員から他の職種への転職が難しくない理由は、教員自体が多くの場合、優秀であることから来ています。
教員という仕事は、学業成績が高い人が多く、このことが民間企業での転職に有利に働くと考えられます。
また、転職エージェントの利用により、個々の教員に合った企業や業種を見つけることが容易になっています。
転職を検討している教員にとって、転職活動を始めること自体が、転職への決意を固める過程となることが多いのです。
このように、優秀な教員が教育現場を去る理由として、転職の容易さは重要な要因の一つです。
優秀であればあるほど、民間企業においても高い評価を得やすく、新たなキャリアの道が開かれるのです。
管理職(昇進)に魅力がない
優秀な教員が教育現場を去るもう一つの理由は、管理職への昇進に魅力を感じないことです。
一般的に、昇進は目標とされ、特に男性にとってはキャリアアップの象徴ともなりますが、教員の世界ではこの考え方は当てはまりにくいようです。
教員の管理職、例えば教頭などのポジションは、非常に忙しく、生徒との距離が離れてしまうというデメリットがあります。
また、責任も重くなり、これらの要因が管理職の魅力を損なっています。
実際、管理職に就く教員の中には、「自分の番が来た」という感覚で進んでその役割を担うよりは、むしろやむを得ず引き受けるケースが多いと言われています。
多くの教員にとって、管理職への昇進は魅力的な選択肢とはならず、むしろその職務の重圧から逃れるために他の職種への転職を選ぶことがあります。
教育現場における管理職の役割は重要でありながら、その魅力が十分に伝わらず、優秀な教員がその道を選ばない要因となっているのです。
新たなチャレンジをしたくなってしまう
教員が教育現場を去る最後の理由は、新たなチャレンジに対する強い願望です。
特に優秀な教員ほど、新しい分野や仕事に挑戦したいという気持ちが強くなることが多いです。
これは、彼らが持つ高い能力と探求心から生まれる自然な流れと言えます。
教員としての仕事においても高い成果を上げてきた人々は、新しい環境や未知の分野で自己の能力を試すことに魅力を感じるのです。
例えば、教育の現場を離れて民間企業への転職を選ぶ教員もいます。
そうした教員たちは、新しい仕事への挑戦を通じて、さらなる自己成長や達成感を追求しています。
人生は一度きりであり、やりたいことに挑戦することの大切さは計り知れません。
成功しようが失敗しようが、その経験は個人の貴重な財産となります。
教員としての経験を活かし、新たな分野で活躍することは、教育現場を離れた後も続く人生の新たな章となるのです。
教員を辞めたいときに考えるべきこと
教員としてのキャリアを見直し、転職を考える際には、いくつかの重要な点を考慮することが必要です。
まず、教員を辞めたいと感じる理由を明確にすることが大切です。
自分がなぜ辞めたいと思っているのか、その理由を具体的に言語化することで、問題の本質を理解する手助けになります。
また、その理由が教員としての仕事を辞めることでしか解決できないのかどうかを考えることも重要です。
教員を辞めることで叶えやすくなる目標があるかどうかを検討し、もし現職での変化や改善で目指す状態が達成可能であれば、現職でのキャリアを継続する道も考慮に入れるべきです。
ただし、現職に固執する必要はありません。特に健康面での問題がある場合、無理をせずに適切な判断をすることが肝心です。
もし教員を辞めることが最良の選択と判断された場合は、次のキャリアや転職先について具体的に考える段階に進むことが推奨されます。
これらのプロセスを経て、教員の転職を検討する際には、慎重に、かつ熟考された決断を行うことが大切です。
教員の仕事を辞めることは、単なる職業の変更ではなく、自身の人生における重要な決断であるため、その選択には深い洞察が求められます。
教員を辞めるときのポイント
教員としてのキャリアを終え、転職を決断した場合、円満な退職を実現するためにいくつかのポイントを押さえることが重要です。
「立つ鳥跡を濁さず」という考え方を念頭に置き、次のステップに進むための準備をしましょう。
辞めるタイミング
学校には年度のサイクルがあり、特に担任を持つ教員の場合、年度末の退職がスムーズです。
年度末に退職する場合、前年の10月から11月頃に管理職に意思を伝えるのが適切です。
もし年度末以外に退職を考える場合は、退職希望日の少なくとも3ヶ月前には伝えるようにしましょう。
同僚や学年チームへの報告は、管理職への報告後に行うのが望ましいです。
退職理由の伝え方
退職理由を伝える際は、必ずしも正直にすべてを話す必要はありません。
外的でネガティブな理由(例えば「残業が多い」「部活顧問がしんどい」など)を伝えると、引き止められる可能性が高まります。
対照的に、「教員よりもやりたい仕事が見つかった」のように、内的でポジティブな理由は受け入れられやすく、引き止められにくいです。
退職の理由は一つに限らず、複数が重なっていることも多いため、伝える際はポジティブな理由を選ぶと良いでしょう。
教員が辞める原因のまとめ
以上で、優秀な教師がなぜ教育現場を去るのか、その理由を深く掘り下げて解説してきました。
なるほどですね、僕もいろいろ考えないとな!
まあ、人生長いからな!
教員が辞める原因は多岐にわたりますが、特に優秀な教師が教育現場を去る理由は、その複雑さにおいて注目に値します。
優秀な教員は転職が容易であり、管理職への昇進に魅力を感じないこと、新たなチャレンジを求める気持ち、そして、教員としてのキャリアにおいて自己実現を見出せないことが、その主な理由です。
これらの理由を踏まえ、教員が転職を考える際には、転職先を選ぶ理由の明確化、円満退職のための適切なタイミングや方法の把握が重要となります。
また、自分自身のキャリアについて深く考え、教育界を離れることが本当に自分の望む道なのかを慎重に判断することが求められます。
教員としての職を辞めることは、単に職種を変えるということ以上の意味を持ち、自分の人生において重要な一歩となります。
そのため、教育現場を離れる決断は、深い洞察と熟考を伴うものであるべきです。
優秀な教師が辞めてしまう理由を理解し、それに基づいて適切な行動を取ることが、教員自身の幸せだけでなく、教育業界全体の発展にも繋がるのです。
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