スクールソーシャルワーカーについて知りたいという教員の方も多いのではないでしょうか。

SSWと連携が必要になったんですけど、よくわかっていないんですよね!

今後連携は増えていくのでしっかり理解しておいた方がいいよ!
教員とスクールソーシャルワーカーとの連携は重要なので、スクールソーシャルワーカーについての理解を深めることは大切ですよね。
今回は、子どもたちの抱える問題を解決するスペシャリストであるスクールソーシャルワーカーについてご紹介していきます。
この記事はこんな方におすすめ
・ひよっこのみなさん
・SSWと連携をすることになった
スクールソーシャルワーカーとは?

スクールソーシャルワーカーは英語で「school social worker」と言い、頭文字をとって、「SSW」と言われることもあります。
子どもたちの抱える問題に環境面からサポートをし、関係機関との連携・調整を行い、子どもたちの生活の質(QOL)を向上させることなどを目的としています。
1900年代はじめにアメリカで誕生し、現在、カナダや北欧諸国、東欧諸国で取り入れられ、日本でも主流となっています。
子どもたちの問題を解決するという点では、スクールカウンセラーと共通していますが、解決のための役割が異なります。
スクールソーシャルワーカーは、子どもたちの置かれている環境面でサポートをするのに対し、スクールカウンセラーは、子どものたちとの心理的なサポートなど精神面でのサポートを行います。
スクールソーシャルワーカーの仕事内容

スクールソーシャルワーカーの仕事内容は主に直接的なサポートと間接的なサポートに分けることができます。
直接的なサポート
直接的なサポートとしては、以下の3つがあるので紹介していきます。
・子どもたちの置かれた環境への働きかけ
・関係機関との連携・調整
・家庭訪問
子どもたちの置かれた環境への働きかけ
子どもたちは、日常生活の悩み、いじめ問題、暴力・虐待などさまざまな悩みを抱えています。
スクールソーシャルワーカーが子どもたちの悩みを聞き取り、問題解決のために家庭・友人・学校など子どもたちに関わる環境へ働きかけを行います。
関係機関との連携・調整
子どもたちの問題解決を行うために、スクールソーシャルワーカーは保険・医療・福祉サービスなどの関係機関との連携・調整を行います。
家庭訪問
子どもたちだけでなく、保護者との意見や気持ちに寄り添うなど保護者の気持ちも大切にしています。
スクールソーシャルワーカーには、教員と保護者との橋渡しの役割もあります。
間接的なサポート
間接的なサポートとしては、以下の2つがあるので紹介していきます。
・教員の研修
・学校内のチーム体制の構築・支援
教員の研修
スクールソーシャルワーカーは、家庭問題や福祉に関する知識を教員に共有するために研修を行います。
教員の知識が増えることによって、生徒への問題解決に対するアプローチが良くなります。
学校内のチーム体制の構築・支援
教員の会議などにスクールソーシャルワーカーが参加し、学校内のチーム体制に対して専門家の視点からアドバイスをします。
スクールソーシャルワーカーの資格

スクールソーシャルワーカーとなるためには、専門的な知識や技術を要することから、一般的に以下のいずれかの資格が必要となることが多いです。
・社会福祉士・精神保健福祉士
・臨床心理士
社会福祉士・精神保健福祉士
社会福祉士又は精神保健福祉士の資格を所有し、日本社会福祉士養成校協会や日本精神保健福祉士養成校協会が認定するスクールソーシャルワーク教育課程を修了する必要があります。
近年の合格率は、社会福祉士資格が27%、精神保健福祉士資格が62%で推移しています。
臨床心理士
臨床心理士の資格を所有し、指定された保健福祉系の大学院を卒業する必要があります。
大学院を卒業する必要があり、難易度が高くなってしまいますが、臨床心理士の資格所有者は就職時に優遇されることが多いです。
臨床心理士資格の近年の合格率は、60%〜65%を推移しています。
まとめ
以上で、スクールソーシャルワーカーについてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

なんとなくわかったような気がします!

それはよかった、専門的なことは専門家にお願いするのがいいよね!
スクールソーシャルワーカーは、子どもたちの抱える問題に環境面からサポートをし、関係機関との連携・調整を行い、子どもたちの生活の質(QOL)を向上させることなどを目的としています。
以下のような直接的なサポートと間接的なサポートの両方をスクールソーシャルワーカーは行います。
- 子どもたちの置かれた環境への働きかけ
- 関係機関との連携・調整
- 家庭訪問
- 教員の研修
- 学校内のチーム体制の構築・支援
スクールソーシャルワーカーとうまく連携して、生徒の問題解決をしっかり考えてあげてくださいね。

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