あなたの勤務校には部活動指導員が入っている部活動はありますか?
「部活動指導員」と「外部コーチ」の違いがいまいちわかっていない方も多いのではないでしょうか。

部活はあんまり詳しくないんで、こういうテーマはありがたいっすね!

地方だとまだまだ活用できていないところが多いらしいよ!
実は、同じような部活動指導員と外部コーチですが、部活動指導員と外部コーチでできることに大きな差がありました。
今回は、部活動指導員と外部コーチについて違いや現状をご紹介していきます。
この記事はこんな方におすすめ
・ひよっこのみなさま
・専門外の部活動をもっている
部活動指導員とは?

部活動指導員とは、平成29年4月に学校教育施行規則が改定されたことによって新たに定められた教員のことを言います。
部活動指導員と外部コーチの違いとして、以下の4点があるので紹介していきます。
- 法律上の身分
- 校外の引率
- 謝礼の有無
- 研修制度
法律上の身分
部活動指導員は学校教育法によって学校職員として定められているのに対し、外部コーチは法律上身分が定められていません。
校外の引率
外部コーチは、技術指導を補助する役割であるため、部活動の顧問になることができず、活動中の事故やトラブルに対する責任の所在が不明確となってしまうため、単独で校外の引率ができません。
部活動指導員の場合には、部活動の顧問となり、校外の引率が可能となります。
謝礼の有無
部活動指導員の場合には、謝礼は必ずあるのに対し、外部コーチの場合には自治体によってさまざまであり、謝礼がないこともあります。
研修制度
部活動指導員は、指導者研修が義務化されていますが、外部コーチは自治体によってさまざまであり、指導者研修がないことがあります。
部活動指導員ができること

部活動指導員ができることを4つ紹介していきます。
- 教員免許がなくても子どもの教育に関わることができる
- 保護者とも連絡をとれる
- 謝礼を受け取れる
- 得意分野を活かせる
教員免許がなくても子どもの教育に関わることができる
部活動指導員となることによって教員免許がなくても、子どもたちの教育に関わることができます。
外部指導者単独で、大会や練習試合などに伴う校外の引率をすることもできるようになり、学校外の責任者として生徒と深く関わることができます。
保護者とも連絡をとれる
部活動指導員となることによって、保護者と連絡がとれるようになり、幅広い視点で教育に関わることができます。
謝礼を受け取れる
外部コーチでは、謝礼がなく、ボランティアとなってしまうこともありましたが、部活動指導員となることによって必ず謝礼が発生するようになりました。
得意分野を活かせる
自分の得意な分野で指導をすることができるので、未経験の教員よりも質の高い指導をすることができます。
部活動指導員は運動部活動だけでなく、文化系部活動の指導も可能であるので、自分の得意分野を活かして子どもたちを成長させましょう。
2017年に部活動指導員が制度化

2017年に日本で「部活動指導員」の制度が設けられました。
その制度化には主に二つの大きな理由があります。
教員の負担軽減
近年、中学校の教員が部活動にかける時間が増加しています。
文部科学省やOECDの調査により、中学校教員の勤務時間が国際的にも長いことが明らかになっており、特に課外活動である部活動がその主な要因とされています。
部活動における練習時間の長さと教員の多忙化は密接に関連しており、その解消が求められています。
従来の外部指導者の活用では、教員の負担軽減が十分には達成されない状況があったため、新たに部活動指導員という制度が導入されました。
部活動の質的向上
部活動で担当教員が保健体育以外の教科を担当している、または競技経験がない場合が多く、これが部活動の質に影響を与えていました。
特に、教員が競技経験がない場合、練習方法が不適切であったり、怪我や事故が起きやすい状況がありました。
そのような背景から、専門的な知識や技術を持つ部活動指導員が配置されることで、部活動の質を高める目的もありました。
部活動指導員の現状

運動部活動については、顧問のうち、保健体育以外の教員で担当している部活動の競技経験がない者が中学校で45.9%、高等学校で40.9%となっています。
現在、全国の運動部の数に占める部活動指導員の割合は、中学校で約25%、高等学校で約11%となっています。
部活動指導員などの外部指導者を活用した中学校の割合は約74%となっているものの、部活動指導員の割合はまだまだ少ないのが現状です。
実際の部活動指導員の声

男子バレーボール部担当の36歳男性
部活動指導員になったきっかけ
もともと母校でバレーボール部キャプテンをしており高校卒業後も大学に行きながら手伝いみたいな形でコーチとしてやっていました。
大学卒業時にバレーボール部の顧問の方がいなくなり指導者がいなくなるということで外部コーチとして部活動を指導するようになりました。
3年経過したところで、「仕事と両立できるのであればやってみないか」と学校から要請があったので決意しました。
部活動指導員になってよかったこと
好きなスポーツをずっと行える事、好きなスポーツを好きな生徒を応援指導できること、自分の経験を活かし給料として頂けるのはそこが初めてだったので嬉しかったですね。
以降しばらくやって結果的に他校から正規顧問の方がついて辞めざるをえなくなったのは仕方ないですよね。
部活動指導員になって大変だったこと
公式試合のときに審判などをやるのですが、私の場合はC級以上の審判の資格を取らなくてはいけなくなり、仕事の合間に勉強をしなくていけなかったときは大変だと思いました。
バスケット部担当の58歳女性
部活動指導員になったきっかけ
私は田舎の出身で、高校時代に国体出場の経験がありました。
その田舎の中学校は、バスケットを指導できる人間が不在でいろいろ調べて私に部活動指導員として声が掛かりました。
最初は迷いましたが、旦那にやってみたらと言われ決意しましたね。
部活動指導員になってよかったこと
自分の子供はもう成人していますので、再び14歳の子と触れ合える事に感謝しています。
相手にする子供は一人ではありませんが、いろんな考え方があるんだなと勉強になります。
子供達と会話し、試合で泣いたり笑ったりと楽しいです。
部活動指導員になって大変だったこと
試合中に指導員を無視して声を荒げて指示したり、作戦にケチをつけたりと、保護者の方とのコミュニケーションが一番の悩みですね。
子どもたちは素直でかわいいので、余計な部分で悩みたくはないですよね。
オーケストラ部担当の39歳男性
部活動指導員になったきっかけ
音楽大学時代に、指導の経験が欲しく、学務部に相談をしたところ、都内中学校のオーケストラ部を紹介していただきました。
個別のレッスンも、とても魅力的だったのですが、自分が学生時代にオーケストラの経験があったので、指導をさせていただく事にしました。
部活動指導員になってよかったこと
中学ではとても珍しく、貴重なオーケストラ部での指導をできたことですね。
その時の経験が現在も活かされており、主にアマチュアオーケストラのトレーナーとしての活動に役立っております。
中学生の音楽を楽しみたいという純粋な気持ちに触れあえた事が一番の収穫でした。
部活動指導員になって大変だったこと
一番大変だった事は、学校で使用する楽器の状態の悪さでした。
弦楽器は高価な為、どうしても学校のものをレンタルされる生徒さんが多かったのですが、弦の劣化や、楽器のメンテナンスが不足しており、最初は良い音を出すことも困難な状態でした。
部活動指導員のまとめ
以上で、部活動指導員と外部コーチについてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

早く増えてくれるといいですね!

まあ、そう簡単には増えないと思うから過度な期待は厳禁だぞ!
部活動指導員とは、平成29年4月に学校教育施行規則が改定されたことによって新たに定められた教員のことを言い、外部コーチの違いとして、以下の4点があります。
- 法律上の身分
- 校外の引率
- 謝礼の有無
- 研修制度
部活動指導員となることによってできることは主に以下の4つがあります。
- 教員免許がなくても子どもの教育に関わることができる
- 保護者とも連絡をとれる
- 謝礼を受け取れる
- 得意分野を活かせる
現在、全国の運動部の数に占める部活動指導員の割合は、中学校で約25%、高等学校で約11%となっており、部活動指導員の割合はまだまだ少ないのが現状です。
今後、部活動指導員の割合が増えるにしたがって、今までよりも高度な技術指導などができる時代は果たしてやってくるのでしょうか。

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