教員なんだから当たり前でしょ?と、世間からは思われがちな「部活動」ですが、皆さんはどのような意見をお持ちでしょうか?

私は部活をやりたいので教員になりました!

まあ、そういうやつもいるな!ただ、今では稀有な存在だわ!
部活動自体の存在意義は確かにわかりますが、学校の外に出て客観的に見れば見るほど教員のお人好し具合が心配になるレベルです。
皆さんがどう思っているのかが気になったので、クラウドワークスで「教員がやらなくていいと思う仕事は?」というアンケートを実施しました。
いろんな意見が出てくるかと思いきや、7~8割は「部活動」という結果でした。

え、マジっすか!
ということで、今回は一般の方がわかるような「部活動」の現状の解説とアンケートからの皆さんのご意見をご紹介していきます。
この記事はこんな方におすすめ
・部活動について興味がある
・部活動をやりたくて教員になろうとしている
・部活動への不満を共有したい
部活動を効率よく、いかに楽に運営していくかについてはこちらにありますのでぜひご覧ください。
部活動の現状

基本的にはどこかの部活動に所属する
特別な事情がない限り、サブ顧問としてでも部活動には所属するのが基本です。
学校の良くないところだと思いますが、「新卒」や「若手」が「なんか若いからやれそう」「まあ、大丈夫だろ」と根拠のない理由で、空いている部活動のメイン顧問にされる場合が多いです。
「新卒」や「若手」に限って言うと、「部活動の顧問」から逃れられた人物はいまだかつて見たことがないです。
自分がやったことがある競技の顧問につければよいですが、今まで1ミリも経験したことがないような競技の顧問につく可能性の方が大きいです。

特に、体育の新卒なんかは誰もやりたがらないような顧問を押し付けられる可能性があるから気を付けて!

マジっすか!やばいっすね!
時給換算すると昭和のバイト以下

「部活」てお金もらえるんですか?とよく聞かれますが、一応は休日の部活動については手当が出ます。
地方自治体によって差はあると思いますが、私が所属していた自治体では休日の部活動については3時間以上の勤務で3000円支給されていました。
ただ、3時間ピッタリで退勤できることはまれで、おそらくは部活動のために4~5時間は使っているため、時給に換算すると600円~750円くらいに落ち着くと思います。
現在の東京の最低時給が1041円に設定されているので、東京でコンビニやマックでアルバイトをしている方が高時給です。
部活動を頑張っている人ほど、練習試合などで外に出ることも多いと思いますが、練習試合だからと言って金額が増えるわけではありません。
練習試合となると、丸一日かかることもしょっちゅうなので、8時間働いたとしても3000円しか支給されません。
もちろん、交通費が別に支給されるわけではありませんので、交通費で往復1000円かかったとしたら、手取りは2000円です。

え、本当にやばくないっすか?

うん、計算するのも怖くなってきたでしょう!
なんと、時給250円です。
ちょっと調べたところ、昭和50年代のアルバイトの時給が300円前後だったらしいので、それ以下になります。
大卒のいい大人を働かせて、この時給はちょっとひどすぎるでしょう。
部活動に対する皆さんのご意見

高校・社会科 30代男性
自分がまるで知識のない運動部、文化部の担当をおこなうことが大変苦痛です。
デスクワークだけでも十分に疲れるだけのボリュームのある業務を持っています。
さらに、それに加えて放課後、休日も業務を行うのは大変です。
やったことのないスポーツを扱う、パソコンなどの高度な技術を用いるなどの部活の場合だと、はっきり言って生徒の方が知識と経験があるので、こちらが偉そうに何か指導を行うことが出来ません。
そのため、顧問といってもあまり必要ないと思います。
早く帰りたいし、休日にも呼ばれるのはキツイとも思います。
こちらは座学を教える専門なので、学問でない業務は困ります。
中学・数学科 30代女性
部活動は、自分の専門外の活動に配属されることもあります。
それなのに、指導をしたり、生徒たちがトラブルを起こしたときは責任を取る必要があります。
また、大会は休日に設定されることが多く、その引率も教員がしなくてはいけません。
教員の仕事は、まずは教科指導にあるはずです。
部活動があることで、放課後、生徒たちの指導をしなくてはいけなくなります。
自分の専門外の活動を無理やりやらなくてはいけないこともあり、かなり苦痛です。
また、生徒たち同士でトラブルが発生すると、その解決などに動かなくてはならず、保護者対応なども発生します。
休日には大会に引率しなくてはならず、教科指導のために授業準備する時間がかなり削られます。
本当に、私にとっては無駄な時間でしかありません。
高校・家庭科 20代女性
部活動における業務(指導、メニュー決め、受け持っている部活動の大会での審判や役員、朝練や自主練への付き添い)はいらないと思います。
部活動は、経験がないにも関わらず担当になってしまうことが多々あります。
生徒にとってもよくないし、教員もいちから勉強しなければならないので時間とプレッシャーがかかります。
中学・家庭科 20代女性
放課後や休日など本来の勤務時間外に、生徒に対して部活動の指導をすることや、場活動の顧問として大会参加の手続きなどの仕事は、教員の仕事の範囲外だと思うので、教員がやらなくてもいいのではないかと思います。
本来の教員の仕事は、教科指導や生活指導、保護者対応など学校生活に関わることだと思います。
しかし、課外活動である部活動関係の業務が負担となり、十分に休息が取れない教員や、業務量がキャパオーバーしてしまっている教員が多くいるからです。
自分が詳しく知らないスポーツや分野の顧問をしている教員も多く、生徒との信頼関係やコミュニケーションに難しさを感じています。
部活動が負担となって本来の業務が疎かになるのは本末転倒だと思います。
部活動の現状のまとめ
以上で、一般の方がわかるような「部活動」の現状の解説とアンケートからの皆さんのご意見をご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

皆さんがおっしゃっていることはごもっともですね!

ほんとそうよ!今の現状をあたりまえだと思ていたらダメよ!
皆さん口をそろえておっしゃっていましたが、「部活動が負担となって本来の業務が疎かになるのは本末転倒」です。
部活については、現場レベルではこのような感じです。
なんとか、「部活動」という面でサポートできるツールなどを開発できないか考え中です。
もしも、何かこういうツールが欲しいという意見をお持ちの方がいらっしゃいましたら、お問い合わせページからメッセージください!
お待ちしています。

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