筆者自身もそうだったからよくわかりますが、1次試験の勉強に夢中になりすぎて、2次試験の面接の準備がおろそかになって悩んでいる方も多いですよね。
いつかやろう、いつかやろうと思ってはいるんですよね!
生徒の夏休みの宿題と同じだな!
人間というのはいつになっても成長しないもので、夏休みの宿題のごとく最後まで取っておいてしまった方はこの記事だけでもご覧になってください。
今回は、教員採用試験の集団討論は協調性が大事であることを実体験ももとにご紹介していきます。
この記事はこんな方におすすめ
・2次試験が間近で焦っている
・集団討論の突破方法がわからない
集団討論ってどんな感じ?
まずは、教員採用試験の「集団討論」についての全体像を理解してください。
形式については各都道府県によってさまざまであるので、自分が受験する都道府県の傾向は確かめておいてください。
この記事では、一般的なケースをご紹介していきます。
集団討論の形式
一般的には面接官3名で受験者が5~6名で行うのが一般的です。
課題として出されたテーマに沿って、受験生で話し合うという形式です。
場合によっては、「グループで一つの意見を出しなさい」と指示されたり、「結論は出さなくても大丈夫」といった指示が出されることもあります。
そのため、面接官の最初の指示はしっかり聞きましょう。
集団討論の流れ
予想される、具体的な流れをご紹介していきます。
集団討論の流れ
①受験者の自己紹介
②面接官から試験の概要説明
③面接官からのテーマ発表
④集団討論
受験者の自己紹介
集団討論に参加する受験者が、一人ずつ自己紹介をします。
自己PRも同時に行う場合や、受験番号と名前だけを言う場合などさまざまなので、面接官の指示をしっかり聞きましょう。
面接官から試験の概要説明
次に、面接官から試験の概要説明があります。
・試験時間
・役割について
・結論を出すかどうか
説明された内容はきちんと整理しておきましょう。
メモが取れる場合には、必ずメモに残しておいてください。
面接官からのテーマ発表
面接官から集団討論の「テーマ」が発表されます。
資料が配られる場合もありますが、口頭で言われるだけの場合もありますのでこちらもしっかりメモを残しておきましょう。
ちゃんとテーマに沿って話し合いが進んでいるかは常に意識しましょう。
全く別のテーマで脱線して続いていくと、全員不合格になることもありますので注意してください。
集団討論
もし、役割があるのであれば、その役割を意識しながらの立ち回りとなります。
教員採用試験の「集団討論」は、他人の意見をきちんと受け入れながら建設的にことを進められるかが重要になります。
つまり、一番大事なことは「協調性」なのです。
集団討論の合格体験記
私が大学生で合格したときの集団討論をお伝えします!
あひる大学4年の状況
・1次試験に受かるとは思ってなかったので2次対策は付け焼刃程度
・集団討論はとにかく「協調性」とだけ教授に言われた
・教育実習は地元も高校で行った
・学校現場での経験は全くの0
上記にもあるように、1次試験に受かるのも難しいと言われていたので、とりあえず1次対策の勉強だけをしていました。
運よく1次試験を突破し、2次対策をしようと思って教授の部屋を訪れるも、8月頭でもう大学は夏休みで教授はいないという始末でした。
かすかな記憶を手繰り寄せ、「協調性」が大事だという記憶だけは修復することができました。
そして、本番当日を迎えると…
集団討論の形式
・面接官は3名
・受験者は5名
・テーマは「あなたたちは同じ学年に所属しています。学年には家庭学習をする習慣が身についている生徒が少ないという課題があります。その課題に学年として取り組むか意見を出してください。最初に全員が意見を出してから討論を開始します。」
といたった感じでした。
そして、筆者の番となり…
私は、家庭学習ノートのようなものをつくり、毎日1ページ学習させたものを提出させることで家庭学習を定着させていきます!
なかなかいい提案をできたのではないか!と思ったのもつかの間でした。
私は現在、講師で勤務しているのですが、そのようなことは時間がなくてできません!
私も講師をしているのですが、Aさんの意見に賛成です!
えーーーーーーーーーー!!!!!!聞いてた話とちがーーーーーう!!!!
と、「協調性が大事」「相手の意見は否定してはいけない」と聞いて面接に臨んだものの、開始直後から意見を全否定されてしまいました。
ここで、意気消沈です。
それからはあたり障りのないことを発言し、他人の発言を尊重しながらでしたが、おそらく3~4回くらいしか発言できませんでした。
うわー、もう終わったわ…!
絶望を感じながら、その後の個人面接を受け、家にトボトボ帰りました。
しかし、筆者の結果はまさかの「合格」、筆者の意見をつぶした2人は「不合格」でした。
このことから、集団討論では「協調性」が一番大事だったことが明白ですよね。
講師経験者の方は、青臭い大学生の言っていることにケチをつけたくなる気持ちもわかりますが、そこはおさえて建設的に進めた方が良いですよ。
みんなの集団討論経験
中学校・国語
自身の意見を求められる際は自身の意見を明確に示した上で発言することに意識をしました。
ただし、その意見が直前の発言を否定するような立場である際には、その意見の良い点を補足説明しました。
その上で、自身の意見では前者のこういう点をフォローすることができますといった形で全体の雰囲気を壊さない形を保ちつつも自身の意見を伝えることを意識しました。
高校・家庭科
まず何も意見しないのは絶対にだめだと思ったので、自分の意見はきちんと言おうというのを心がけていました。
しかし、無理をして意見をまとめる役になったり、司会のような役をしてしまうと空回りしてしまうので、極力周りの意見をしっかりと聞いて、他の人たちがどういった立ち回りをするのか観察しながら、自分の出方を見極めていこうと思っていました。
中学校・社会
黙る事のないように絶対に発言だけはしようと意識していました。
タイムキーパーや進行役をしようとも考えましたが、失敗して議論の論点を失ってしまう可能性があるので、大きなリスクがあったりする事を考慮して、役目を持つ事はやめました。
実際に討論をした時には、思っていた以上に発言をする方が参加をしていたので、発言するタイミングを探す事に苦労しました。
小学校・特別支援
自分が発言するときは自信を持って、落ち着いた柔らかい表情で発言することを気を付けました。
また他の人が発言するときは、しっかりと耳を傾けるようにし、頷くなどの何か反応をするようにしていました。
沢山発言して目立つようにするのではなく、他の人と協調しながら、尚且つ自分の意見をしっかり伝えることを意識していました。
中学校・数学
教員はチームワークが大切と言われたことがあったので、お互いの意見がぶつからないように、良いところを重ねていけるようなディスカッションになるように気をつけました。
また、発言していない人が出ないように気を配ったり、自分の意見をいうときは、他の人の意見の良いところを踏襲し、チームで良い意見がまとまるように意識しました。
小学校・全科
集団討論で意識したことは根拠を持って話をするということです。
私のときは「いじめ」がテーマの問題でしたが、いじめの定義にきちんと照らし合わせて考えることができるように意識しました。
集団討論のときにはそれぞれの個人の考えが飛び交いますが、論拠のないものが多く、論拠を明確にして話をすると印象が良くなります。
教員採用試験の集団討論のまとめ
以上で、教員採用試験の集団討論は協調性が大事であることを実体験ももとにご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
「協調性」というキーワードだけは頭に入れておいた方が良いですね!
そうだね!それだけ入れておけば何とかなるもんだよ!
教員の仕事というのは決して1人でできるものはなく、チームとして取り組んでいくものがほとんどです。
集団討論の参加者全員で建設的な話し合いをして、参加者全員で合格するんだ!
というくらいの気持ちでぜひ臨んでみてくださいね!
採用試験についての記事はこちらにありますのでぜひご覧になってください。
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