2022年4月から「教科担任制」が小学校高学年対象に導入されました。
教科担任制は、音楽や家庭科などの専科の先生と何が違うのですか?
教科担任は自分の担任するクラスがあるから、専科の先生とは少し違うよ!
すべての教科を担任が教える「学級担任制」から、「教科担任制」に変わるとどうなるのでしょうか。
今回は、教科担任制の導入についてご紹介していきます。
この記事はこんな方におすすめ
・ひよっこのみなさま
・小学校の教員の方
小学校の教科担任制の導入とは?
小学校高学年ともなると、学習内容が難しくなるため、教科担任制は、まず外国語・理科・算数・体育の4教科を優先すべきとされています。
そのため政府は、2022年度に教員加配定数を950人増やし、2025年度までに3800人の加配定数増を目指し、4年かけて段階的に進める予定です。
その上で、小規模校(学年が1学級程度)間における、小小・小中連携や義務教育学校化を促しています。
教科担任制は、すでに導入が進んでいる学校もあり、東京都江戸川区立第四葛西小学校では、区教育委員会のモデル校として3年〜6年の一部教科で施行してます。
小学校の教科担任制のメリット
子どもの学力向上
教員は専科として繰り返し研鑽するため、指導力があがり、その教科をより良い授業にしていくことが見込まれています。
それにより、学力向上につながることが期待できるのではないでしょうか。
クラスごとの差が減る
学年や学校を通じて、同じ授業を受けることができるため、クラスごとの差が減ります。
きめ細やかな指導の実現
複数の教員が多面的に子どもを見ることで、きめ細やかな指導につながり、子ども側も、話しやすい・相談しやすい先生と出会えるチャンスが広がります。
中学校へスムーズに移行できる
小学校から経験することで、中学校における「教科担任制」に対して、スムーズに移行できると考えられています。
教員の働き方改革が進む
専任化で、授業の準備などの時間が削減されることで、教員の負担が減る可能性があります。
小学校の教科担任制のデメリット
自分の担任するクラスと関わる時間が減る
曜日によっては、担任するクラスと接する時間が減るため、子どもとのつながりが薄くなる可能性があるのではないでしょうか。
子どもの変化に気づきにくい
授業ごとに教員が変わるため、子どもの変化に気づくチャンスが減ります。
スケジュールの管理が大変
修学旅行や、校外授業など担当教員が1日中不在の場合は、時間割をどう調整するかなど、今までなかった管理が必要になるでしょう。
まとめ
以上で、教科担任制の導入についてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
じっくりときめ細かい指導ができそうですね!
繰り返しすることで、ブラッシュアップした授業ができるね!
2022年度は、35人学級と教科担任制、ふたつの新しい制度が始まっています。
教員の負担が減ることも期待される制度が、うまく活用されるとよいですね。
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