2018年からの小学校での英語教科化により、モジュール学習が活用されています。

モジュール学習って、朝の学習のことですか?

朝限定ではないけど、10分から15分程度の短い時間で行なう授業や学習だよ
現在、いろいろな形で学校で取り入れられているモジュール学習ですが、その目的や効果を知ることで、有益に活用するヒントが見つかるかもしれません。
今回は、モジュール学習について短時間指導のメリットと実際の事例をご紹介していきます。
この記事はこんな方におすすめ
・ひよっこのみなさま
・モジュール学習を知らない
モジュール学習とは?

モジュール(module)は、基準寸法や基準単位で、規格化されたひとかたまり等を意味します。
モジュール学習とは、10分や15分などの時間を単位として取り組む学習形態で、例えば45分の授業を、15分×3回で構成して1つの授業とみなします。
学習内容としては、これまで漢字学習、音読学習、計算学習、読書活動などにあてられてきました。
この学習は、毎日同じ時間帯に行なうことが多いため、帯学習と呼ばれることもあります。
2020年度に小学校で英語学習が始まったことで、文部科学省は英語のモジュール学習導入を提案しています。
ただし、週1時間の教科は短時間学習(モジュール)にはできない決まりです。
英語学習に活用できるのは、週2時間の高学年のみになります。
モジュール学習のメリット

モジュール学習は、短い時間での学習になるため、通常の一コマとは違ったメリットがあります。
集中力を高める
短い時間で行なうことで、子どもの集中力を高めることに効果的といわれています。
授業時間数の確保
ゆとり教育が終わり、英語学習が導入され、授業時間は以前に比べかなりタイトになっています。
しかし、文部省の定める、学習指導要領に基づく授業時間数を確保することが必要です。
昔は当たり前だった土曜授業を復活させたり、長期休みを短くするなど各学校で努力していますが、新たに授業数を増やすのには限界があります。
授業時間を後ろ倒しに伸ばすことなく、週単位で増やすことができるモジュール学習を取り入れることで、安定した学習時間を確保することができます。
子どもたちの遊ぶ時間を確保しつつ、授業単位をふやすことができるモジュール学習は、現在の学校に欠かせないものではないでしょうか。
授業の内容を細分化することで取組みやすい
英語の授業の場合、「リスニング」「文法」「語彙力」など覚える種類を分けることで、集中して取り組める効果が期待できます。
短い時間を何度も繰り返すことで、記憶がしっかり定着しやすくなります。
モジュール学習の実際の事例

国立第一小学校
繰り返しの練習で、単語や表現を身につけることを目的としています。
単語を覚える授業では、先生の指示に従って「right 」「left」を目をつぶって身体を動かし実践するなど、記憶に残る授業になるよう、工夫して行なっているようです。
しかし、楽しいだけでなく、15分×3回を意識した内容も大切にされています。
高学年では週2コマの授業ですが、1コマをモジュールにすることによって、週4日ほぼ毎日英語に触れることができます。
S15Axdw分が終わると、子どもたちから「もう終わり?」という声が上がることもあるそうで、集中して授業を受けられていることが伺えます。
兵庫県 多紀小学校
始業前に、週4日行っていた朝の短時間学習のうち、週3日を正式な授業としました。
「15分という短い時間なので、授業の目的が明確になり、教師の指導力の向上につながる」など利点をあげられています。
山形県 朝暘第五小学校
昼清掃と5校時の間の15分間の週4日、語句やフレーズの事前練習や復習にあて、45分授業と関係性を持たせています。
始業を5分早め、就業を10分遅らせることで、この時間を捻出できました。
山形県 伊佐沢小学校
毎朝8時45分から10分間、黒板に食べ物や動物の絵を示し、「What’s this?」と問いかけることを実施しました。
まとめ
以上で、モジュール学習についてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

15分だからこその利点も多いんですね!

短い時間だからこそ、子どもたちが楽しめる教え方ができるね!
子どもの集中力が高まることで、成果が出やすくなるのがモジュール学習です。
その特性を生かしたカリキュラム作りを、考えてみてはいかがでしょうか。
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