平成27年に文部科学省が行った「小・中学校に通っていない義務教育段階の子供が通う民間の団体・施設に関する調査」では、フリースクール(フリースペース含む)は全国に234施設あり、フリースクールを含む不登校児童生徒が通う施設の在籍者数は約4,200人という調査結果になりました。

フリースクールってなんとなく分かるけれど、具体的には…

そう思っていらっしゃる方も多いでしょうね!
ということで今回は、フリースクールについて費用や通うメリット・デメリットをご紹介していきます。
この記事はこんな方におすすめ
・ひよっこのみなさま
・フリースクールについて知りたい
フリースクールとは

発達障害、いじめ、身体的な理由等様々な理由により、学校にいくことができない不登校の子どもを受け入れることが目的となっている民間施設を指します。
通常、学校では学習指導要領に基づいて教育活動を展開していきますよね。
しかし、フリースクールは民間の施設ということもあり、学習指導要領に縛られずに個々に応じた教育的活動を進めることができるのです。
施設の運営は、個人・民間団体・NPO法人が担っており、施設の規模・経営は実に様々で、フリースクールとひとまとめに言っても、方針・特徴にちがいがあります。
それでは、8つのタイプ別に紹介していきますね。
学校復帰を目的とせず、本人の自己肯定感向上を目指す
不登校児童生徒の自信を取り戻し、自己肯定感向上を目指して支援するスクールです。
必ずしも、学校復帰を前提としていません。
学校復帰を目指し、学習支援が充実している
「いつかは学校に戻りたい」と願う子どもたちへ、学習の進度に合わせて個別に学習支援をしているスクールです。
主に発達障害が原因で不登校になった子どもたちへの支援をする
学習や人間関係の形成が苦手な子どもたちに向けて、課題解決に向けて社会性を育む支援をとりいれるスクールです。
医療機関と連携している
心身の疾患で学校に行くことができない子どもたちに対し、医療機関と連携してサポートを展開しています。
スタッフが自宅訪問してくれる
スタッフが自宅訪問をして、本人と一緒に時間を過ごすことで、外の世界への興味や意欲を取り戻すことができるように支援するスクールです。
他者との共同生活をする
他の児童生徒と共同生活を送り、健康的な生活習慣の定着や自立心を育てることを目指し、児童生徒の自主性に重きを置くスクールです。
通信制高校・サポート校の付属として開設している
高校進学を視野に入れ、高校生活をイメージすることで意欲向上を図るスクールです。
オルタナティブスクール
自主性を伸ばす為に、独自の教育方針・教育内容を特徴とするスクールです。
モンテッソーリ教育、シュタイナー教育等の教育思想を基に運営されるスクールが話題になりました。
全国の不登校児童生徒数は年々増加傾向にあります。
平成22年は119.891名だったのに対し、令和2年は196,127名となり約1、6倍に上っているのが現状です。
成30年には、不登校児童生徒に対し学びの場の提供を目的とした「教育機会確保法」が施行されました。
これをきっかけに、フリースクール等の重要性の意識向上のきっかけとなったのです。
フリースクールの費用

学校とは異なり、フリースクールに通うには費用がかかります。
入学金は平均約5万3千円 授業料は平均約3万3千円となっており、授業料の徴収は、月単位や都度の徴収等施設によりまちまちです。
フリースクールのメリット・デメリット

メリット
・自分の居場所ができる
・「自分だけではない」と安心感を持つことができる
・自分のペースで学習や活動を進めることができる
・保護者にとっても悩みの共有の
デメリット
・基本的には費用がかかる
・公共交通機関を使用しての通学が必要となる場合がほとんど
・学校の卒業認定とはならない為、別に在籍校を置く必要がある
・在籍校の出席扱いになるかは学校長判断による
まとめ
以上で、フリースクールについてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

なるほど、なんとなくわかってきました!

今の世の中、いろいろな形があっていいと思うよ!
国として学校内外における子どもの居場所づくりへの動きが推進されている一方で、課題も残ります。
今後も不登校の子どもたちは増加し、義務教育における多様性を求められていくことは容易に想像できますよね。
無論、フリースクールの在り方も変わっていくことでしょう。
全ての子どもたちにとって安心・安全に教育を受けることができる未来に期待します。

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