通知表所見のテンプレート集|穴埋めで使える型を元中学校教員が解説

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あひる

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「所見をもっと効率よく書きたい」「穴埋めで使える型が欲しい」——毎学期の所見、決まった型があれば、ぐっと楽になります。

結論から言うと、所見は「穴埋めテンプレート」を持っておくと、誰でも安定して速く書けます。基本の型に、その子の情報を当てはめるだけ。この記事では、元中学校教員の視点から、そのまま使える所見の穴埋めテンプレートを観点別・場面別に多数掲載し、使い方の注意点まで解説します。

書き方の型は所見の書き方の記事、例文は通知表所見の例文集も参考にしてください。

所見テンプレートの基本構造を示す概念図

所見テンプレートの基本|事実→評価→展望

所見テンプレートの土台は、「事実 → 評価 → 展望」の3部構成です。この型を穴埋め形式にすると、こうなります。

「〔場面〕では、〔行動・様子〕する姿が見られ、〔評価する力〕が育っています。今後は〔期待すること〕を期待しています。」

この〔 〕にその子の情報を入れるだけで、一つの所見が完成します。例えば——

「運動会の係活動では、用具の準備を進んで行う姿が見られ、責任感の強さが育っています。今後はその力を学級でも発揮してくれることを期待しています。」

型さえ持っておけば、「何をどう書くか」で迷わなくなります。以下、観点別の穴埋めテンプレートを紹介します。

なぜテンプレートが有効なのか。それは、所見が書けない原因の多くが「文章力不足」ではなく「構成が定まらないこと」だからです。何もない白紙から書こうとすると、どう始めてどう終えるかで悩みます。でも、〔 〕の空いたテンプレートがあれば、あとは情報を当てはめるだけ。考えることが「文章をどう作るか」から「どの情報を入れるか」に変わり、負担がぐっと軽くなります。料理でいえば、レシピがある状態。決まった手順があるから、迷わず仕上げられるのです。

【観点別】所見の穴埋めテンプレート

観点ごとに、使える穴埋めテンプレートをまとめました。〔 〕を埋めて活用してください。

観点別の所見穴埋めテンプレートを示す表

学習面のテンプレート

  • 「〔教科〕の学習に意欲的に取り組み、〔具体的な様子〕する姿が見られました。」
  • 「〔取り組み〕を続け、〔できるようになったこと〕ができるようになりました。」
  • 「わからないことを〔行動〕し、理解を深めようとする意欲が高まりました。」

授業態度のテンプレート

  • 「授業では〔様子〕し、〔評価する態度〕することができました。」
  • 「〔活動〕では、〔役割・行動〕を果たし、〔評価〕が見られました。」

性格・人柄のテンプレート

  • 「〔具体的な行動〕する、〔性格の良さ〕のある姿がたびたび見られました。」
  • 「〔場面〕で〔行動〕し、周りから〔評価〕される存在になっています。」

行事・係・委員会のテンプレート

  • 「〔行事・係〕では、〔取り組み〕に進んで取り組み、〔評価する力〕が表れていました。」
  • 「〔役割〕として、〔行動〕する姿が頼もしく感じられました。」

伸ばしたい点のテンプレート

  • 「〔良さ〕が育ってきています。今後は〔次の目標〕に挑戦していけると、さらに成長できそうです。」
  • 「〔できていること〕ができています。これからは〔伸ばしたい点〕できるようになることを期待しています。」

【場面別】所見の穴埋めテンプレート

観点に加えて、場面別のテンプレートも持っておくと、書ける幅が広がります。

行事のテンプレート

  • 「〔行事名〕では、〔取り組み〕に最後まで取り組み、〔評価〕する姿が見られました。」
  • 「〔行事〕に向けて、〔努力の様子〕し、本番では〔成果〕しました。」

友達とのかかわりのテンプレート

  • 「〔場面〕で、〔行動〕する、思いやりのある姿が見られました。」
  • 「友達と〔活動〕する中で、〔協力・調整の様子〕する力が育ちました。」

生活面のテンプレート

  • 「〔生活習慣〕を心がけ、けじめのある生活を送ることができました。」
  • 「〔当番・係〕の仕事に責任を持って取り組み、最後までやり遂げました。」

テンプレートを実際に埋めてみる

穴埋めの流れを、具体例で見てみましょう。学習面のテンプレートを使います。

テンプレート:「〔教科〕の学習に意欲的に取り組み、〔具体的な様子〕する姿が見られました。」

ある子の情報を当てはめると——

完成:「算数の学習に意欲的に取り組み、難しい問題にも粘り強く考える姿が見られました。」

ここに、評価と展望のテンプレートを足すと、150字程度の所見になります。

「算数の学習に意欲的に取り組み、難しい問題にも粘り強く考える姿が見られました。あきらめずに考える力が育っています。これからも、その粘り強さをいろいろな場面で発揮してくれることを期待しています。」

このように、テンプレートを組み合わせれば、迷わず所見が組み上がります。〔 〕を埋めるだけなので、「何をどう書くか」で固まることがありません。

文末のテンプレート(単調さを防ぐ)

所見が単調になるのは、文末が「〜です」「〜ました」に偏るからです。文末のテンプレートを使い分けましょう。

  • 〜する姿が見られました/〜する姿が印象的でした
  • 〜できるようになりました/〜が身につきました
  • 〜に取り組みました/〜に励みました
  • 〜が育っています/〜が伸びてきました
  • 〜してくれました/〜してくれる頼もしさがありました
  • 〜を期待しています/〜を楽しみにしています

同じ文末が3つ以上続いていないか、提出前に確認すると、所見の印象がぐっと洗練されます。

テンプレートを使うときの注意点

便利なテンプレートですが、使い方を誤ると逆効果です。

  • その子だけのエピソードを必ず加える:テンプレートをそのまま並べると、全員同じような所見になり、個性が消えます。〔 〕にはその子固有の情報を入れましょう。
  • テンプレートを使い回しすぎない:同じテンプレートばかりだと、文の構造が似てきます。複数の型を使い分けます。
  • 前向きな表現を保つ:課題に触れる場合も、テンプレートの「伸ばしたい点」型を使い、前向きに書きます。
  • 読み返して確認する:穴埋めの際に、てにをはの不自然さや、取り違えがないかを確認します。

テンプレートは「楽をするため」だけでなく、「迷わず、その子のよさを書くため」の道具。型に頼りつつ、中身はその子だけのものにするのがコツです。

テンプレートを選ぶだけで所見が完成するツール

「テンプレートに当てはめるのも、40人分となると大変」——そんなときに役立つのが、通知表所見メーカーです。

このツールは、観点をタップで選ぶだけで、テンプレートに沿った150〜200字の所見が一瞬で完成します。〔 〕を埋める作業すら自動化されているイメージです。文末も自動でバラすので、テンプレート特有の「似た文が並ぶ」問題も起きません。前向きな表現で出力されます。

しかもAIの課金も設定もいらず、完全オフライン。成績や子どもの情報をクラウドに入れる必要はなく、すべて先生のパソコンの中だけで完結します。小学校・中学校どちらにも対応。出てきた所見は下書きとして、その子だけのエピソードを加えて仕上げてください。テンプレートを手で当てはめる手間そのものを、なくせます。

自分だけのテンプレート集を育てよう

市販のテンプレートも便利ですが、いちばん使いやすいのは「自分でつくったテンプレート」です。よく書けた所見ができたら、固有名詞やエピソードを〔 〕に置き換えて保存しておきましょう。

  • 観点別(学習面・授業態度・性格・行事係・伸ばしたい点)にフォルダ分けして蓄積する
  • 学年や場面ごとに、使えるテンプレートを増やしていく
  • 毎年、新しく書いた所見からテンプレートを追加する

数年続ければ、観点ごとに十分なテンプレートがたまり、所見は「選んで〔 〕を埋めるだけ」の作業になります。自分の言葉でつくったテンプレートは、文体が自然で、手直しも最小限で済みます。テンプレートづくりは、未来の自分を助ける投資です。

まとめ:テンプレートは「迷わず書く」ための型

通知表の所見は、穴埋めテンプレートを持っておくと、誰でも速く安定して書けます。

  • 基本の型:事実→評価→展望の3部構成を穴埋め形式に
  • 観点別・場面別:5観点と各場面のテンプレートをそろえる
  • 文末テンプレ:単調さを防ぐためにバリエーションを使い分ける
  • 注意点:〔 〕にはその子だけの情報を入れ、型を使い回しすぎない

テンプレートは「楽をするため」だけでなく、「迷わず、その子のよさを書くため」の道具です。型に頼りつつ、中身はその子だけのものに——これが、心に残る所見のコツです。この記事のテンプレートを土台に、自分だけのテンプレート集を育てていってください。書き方は所見の書き方、例文は例文集も参考になります。

よくある質問(FAQ)

Q. 所見テンプレートをそのまま使ってもいいですか?
A. 型として使うのは有効ですが、〔 〕にその子だけの情報を入れることが前提です。そのまま並べると全員同じような所見になり、個性が伝わりません。

Q. テンプレートを使うと、手抜きだと思われませんか?
A. その子固有のエピソードを入れ、複数の型を使い分ければ、手抜きにはなりません。むしろ、型があることで迷う時間が減り、内容に集中できます。

Q. テンプレートはどの観点を用意すればいいですか?
A. 学習面・授業態度・性格や人柄・行事や係・伸ばしたい点の5観点をそろえておくと、どんな子にも対応できます。観点別の例文は観点別の所見例文も参考にしてください。

Q. テンプレートが似た文ばかりになります。
A. 文末のテンプレートを使い分け、複数の型をローテーションしましょう。同じ書き出し・文末が続かないよう、提出前に見直すのも有効です。

Q. テンプレートと例文はどう違いますか?
A. 例文は「完成した文」、テンプレートは「〔 〕を埋める型」です。テンプレートは、その子の情報を入れて自分の所見に仕上げやすいのが利点。例文を見て型を学び、テンプレートで量産する、と使い分けると効率的です。

Q. 小学校と中学校でテンプレートは変わりますか?
A. 基本の型(事実→評価→展望)は共通です。〔 〕に入れる内容を、学年や校種に合わせて変えます。低学年は生活やルール、高学年・中学校は学習や成長を中心にするとよいでしょう。

Q. テンプレートを当てはめる作業も大変です。効率化できますか?
A. 観点を選ぶだけで、テンプレートに沿った下書きが出るツールを使えば、〔 〕を埋める作業そのものを自動化できます。出てきた下書きにエピソードを足して仕上げるだけになります。

参考文献

  1. 文部科学省「学習評価に関するQ&A」 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/qa/1299415.htm

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