観点別の通知表所見の例文集|5つの観点で書く文例を元中学校教員が解説

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あひる

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「所見、何を書けばいいか観点がはっきりしない」「観点ごとの例文が欲しい」——所見は、観点を切り口にすると、書く内容が一気に決まります。

この記事では、元中学校教員の視点から、所見を「学習面・授業態度・性格や人柄・行事や係・伸ばしたい点」の5つの観点に整理して、観点別の例文を多数掲載します。さらに、学習評価の3観点(知識・技能/思考・判断・表現/主体的に学習に取り組む態度)との関係も解説します。観点を一つ選べば、その視点でその子を振り返るだけで、所見が書けるようになります。

書き方の型は所見の書き方の記事、全体の例文集は通知表所見の例文集も参考にしてください。

所見を書く5つの観点を示す概念図

なぜ「観点別」だと所見が書きやすいのか

所見が書けないとき、多くは「何を書くか」が定まっていません。白紙の前で「この子について何を書こう」と考えると、かえって手が止まります。

そこで有効なのが、観点を一つ選んでから書くこと。「学習面について書く」と決めれば、思い出す範囲が絞られ、具体的な場面が浮かびます。観点は、書く内容を決める「切り口」であり、「動ける枠」を与えてくれます。一人につき1〜2観点を選んで組み合わせれば、150〜200字の所見はすぐに形になります。

観点の選び方のコツ

どの観点を選ぶか迷ったら、「その子の印象に最も近いもの」を選びます。勉強を頑張っていた子なら学習面、優しさが光る子なら性格・人柄、行事で活躍した子なら行事・係。その子を思い浮かべて、いちばん書きたい面を一つ選べば、それが正解です。複数の観点が浮かぶ子は、2つを組み合わせると厚みのある所見になります。逆に「書くことがない」と感じる子は、5つの観点を順に当てて、どこかで手が止まったところを書けばよいのです。観点は、書けない子の所見を見つける道具にもなります。

観点①|学習面の所見例文

教科の学習への取り組みを書く観点です。結果だけでなく「取り組む過程」に注目すると、点数では伝わらない頑張りが伝わります。

  • 算数の学習に意欲的に取り組み、難しい問題にも粘り強く考える姿が見られました。
  • 国語の音読を毎日続け、すらすらと読めるようになりました。努力が実を結んでいます。
  • 理科の観察では、気づいたことを丁寧にまとめ、探究する姿勢が育っています。
  • わからないことを進んで質問し、理解を深めようとする意欲が高まりました。
  • 社会の調べ学習で、複数の資料を比べて考える力が伸びました。
  • 漢字や計算の練習を根気強く続け、確実に力をつけています。
  • 自分の考えをノートに筋道立てて書けるようになり、表現する力が伸びました。
  • 得意な教科では、より深く学ぼうと進んで取り組む姿が見られました。

学習面は、5教科の点数だけでなく「どう取り組んだか」が題材になります。後述する学習評価の3観点を意識すると、何が伸びたのかが具体的に書けます。

授業中の姿勢や、学び合いへの参加を書く観点です。発表の有無だけでなく、聞く姿勢や話し合いでの役割にも目を向けます。

  • 授業中は集中して話を聞き、自分の考えを進んで発表することができました。
  • グループ活動では友達の意見をよく聞き、話し合いをまとめる役割を果たしました。
  • 発言が苦手な場面でも、少しずつ自分の考えを伝えられるようになりました。
  • 課題に最後まで丁寧に取り組み、提出物をきちんと仕上げる姿勢が立派でした。
  • ペア学習で、相手に分かりやすく説明しようと工夫する姿が見られました。

観点③|性格・人柄の所見例文

その子の性格や人柄の良さを書く観点です。断定せず、「〜な姿が見られた」と具体的な行動で示すと説得力が増します。

  • 困っている友達に進んで声をかける、思いやりのある姿がたびたび見られました。
  • 明るく前向きな性格で、クラスの雰囲気を和ませてくれました。
  • 何事にもまじめに取り組み、周りから信頼される存在になっています。
  • 自分の考えを持ちながら、友達の意見も大切にできる、バランスの取れた一面があります。
  • だれとでも分け隔てなく接し、クラスの輪を広げてくれました。
  • 落ち着いて行動し、周りをよく見て気配りができる一面がありました。
  • 最後まであきらめずに取り組む粘り強さが、さまざまな場面で見られました。

性格・人柄は、その子の「人としてのよさ」を伝える観点です。具体的な行動とセットで書くと、「やさしい子です」よりずっと説得力が増します。

行事や係活動での取り組みを書く観点です。役割に対してどう取り組んだか、見えにくい貢献にも光を当てます。

  • 運動会の係活動では、用具の準備を進んで行い、責任感の強さが表れていました。
  • 学級委員として、クラスのために考え、行動する姿が頼もしく感じられました。
  • 合唱コンクールに向けて、休み時間も練習に励み、本番では力を発揮しました。
  • 給食当番の仕事を毎日きちんとこなし、当番活動を支えてくれました。
  • 委員会では、自分の担当だけでなく全体を見て動く視野の広さが育ちました。
  • 体育大会の応援団で声を張り上げ、クラスの団結の中心となりました。
  • 図書委員として、おすすめの本を紹介するなど、進んで工夫する姿が見られました。

行事や係は、その子の責任感や協力する力が表れる場面です。準備・本番・後片付けなど、目立たない貢献にも光を当てると、温かい所見になります。

課題を「これから伸びる余地」として前向きに書く観点です。短所をそのまま書くのではなく、成長の方向で示します。

  • 自分の考えを持つ力が育ってきています。次は、それを友達に伝える場面を増やしていけると、さらに成長できそうです。
  • 丁寧に取り組む良さがあります。今後は、時間を意識して進めることにも挑戦していけるとよいでしょう。
  • 友達と仲良く過ごせています。これからは、初めて関わる相手にも自分から声をかけられるようになることを期待しています。
  • 集中して取り組む力があります。その力を、苦手な場面でも発揮できるようになると、いっそう伸びそうです。

学習評価の「3観点」との関係

通知表の評定や学習面の所見は、文部科学省が定める学習評価の3観点に基づいています。所見を書くときも、この3観点を意識すると、学習面に深みが出ます。

学習評価の3観点と所見の書き方を示す表

  • 知識・技能:「漢字を正しく書けるようになった」「計算が速く正確になった」など、身についた力。
  • 思考・判断・表現:「資料を比べて考えた」「理由をつけて説明した」など、考え工夫する力。
  • 主体的に学習に取り組む態度:「自分から進んで調べた」「粘り強く取り組んだ」など、学びに向かう姿勢。

この3観点を切り口にすれば、学習面の所見が「ただ頑張った」で終わらず、何が伸びたのかが具体的に伝わります。たとえば同じ「算数を頑張った」でも、「計算が正確にできるようになった(知識・技能)」「図を使って考えを説明できた(思考・判断・表現)」「難しい問題にも粘り強く取り組んだ(主体的に取り組む態度)」と書き分けられます。どの面の伸びかが伝われば、保護者も「どこを認められたのか」が分かり、家庭での声かけにもつながります。学習面で書くことに迷ったら、まずこの3観点のどれに当たるかを考えてみてください。

観点別の所見を一瞬で下書きする方法

観点別の例文があっても、全員分を一から書くのは大変です。そこで役立つのが、通知表所見メーカーです。

このツールは、まさにこの記事の5つの観点(学習面/授業態度/性格・人柄/行事・係・委員会/伸ばしたい点)をタップで選ぶだけで、150〜200字の所見が一瞬で完成します。観点を選ぶという、この記事で紹介した書きやすくする工夫が、そのままツールの操作になっています。文末も自動でバラし、前向きな表現で出力します。

しかもAIの課金も設定もいらず、完全オフライン。成績や子どもの情報をクラウドに入れる必要はなく、すべて先生のパソコンの中だけで完結します。小学校・中学校どちらにも対応。出てきた所見は下書きとして、その子だけのエピソードを加えて仕上げてください。

まとめ:観点を選べば、所見は迷わず書ける

通知表の所見は、観点を切り口にすると、書く内容が決まり、ぐっと書きやすくなります。

  • 学習面:教科の取り組みと、何が伸びたか(3観点を意識)
  • 授業態度:発表・話し合い・提出物への姿勢
  • 性格・人柄:思いやりやまじめさを、具体的な行動で
  • 行事・係・委員会:責任感や協力、見えにくい貢献にも光を
  • 伸ばしたい点:課題を前向きな成長の余地として

書けないときは、5つの観点を順に当てて、手が止まったところを書けばよいのです。観点は、書く内容を決める切り口であり、書けない子の所見を見つける道具でもあります。一人につき1〜2観点を選び、その子だけのエピソードを加えて仕上げてください。書き方の型は所見の書き方、前向きな言い換えは言い換え一覧も参考になります。

よくある質問(FAQ)

Q. 所見はいくつの観点で書けばいいですか?
A. 一人につき1〜2観点で十分です。複数の観点を詰め込むより、その子に合う観点を選び、具体的に書くほうが伝わります。

Q. 学習面の所見が「がんばった」だけになってしまいます。
A. 学習評価の3観点(知識・技能/思考・判断・表現/主体的に取り組む態度)を切り口にしましょう。「何が身についたか」「どう考えたか」「どう取り組んだか」を書くと、具体的になります。

Q. 観点別の例文をそのまま使ってもいいですか?
A. 型や表現の参考にしつつ、その子だけの具体的なエピソードを一つ加えるのがおすすめです。

Q. 「伸ばしたい点」はどう書けばいいですか?
A. 「〜できない」ではなく「〜できるようになると、さらに伸びる」と、成長の余地として前向きに書きます。最後は前向きな期待で締めくくりましょう。

Q. どの観点を選べばいいか分かりません。
A. その子の印象に最も近いものを選びます。勉強を頑張っていた子なら学習面、優しさが光る子なら性格・人柄、というように。迷ったら、5つの観点を順に当てて、いちばん書きたい面を選べば大丈夫です。

Q. 観点別と学年別、どちらで書くべきですか?
A. 両方を組み合わせるのが理想です。学年で「何を重視するか」を決め、観点で「どの切り口で書くか」を決めると、過不足のない所見になります。学年別の例文は小学校・中学校の記事にまとめています。

Q. たくさんの子の観点別所見を効率よく書くには?
A. 観点別の例文を土台に、その子のエピソードを加えるのが基本です。さらに、観点を選ぶだけで下書きが出るツールを使えば、一から書く負担を大きく減らせます。

参考文献

  1. 文部科学省「学習評価に関するQ&A」 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/qa/1299415.htm
  2. 文部科学省「児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について(通知)」 https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/1415169.htm

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